暑かった夏。
怒涛の8月の営業を終えて飛行機へ。
バリ島へ着いたのは夜。
空港から出たら、むせかえるようなバリの匂い。
なんだか落ち着くなぁ。
空港から一歩出るたびに感じる熱気を帯びたバリの匂い。
青春時代を過ごした大学の卒業旅行を思い出すなぁ。
あの頃から、私はずーっとこうしてバリへ来ているんだね。
ぐっすり眠った翌朝。
キッチン付きの宿なので、宿のキッチンでかぴばらのドリップバッグを淹れて、
朝のコーヒータイム。
午前中は、9月のかぴばらスケジュールをアップしたりして、
宿のお気に入りのテラス席でPC仕事。
そして、大好きな師匠。イブのところへ、バリへ来ましたの挨拶へ。
この先生のチャーミングな笑顔が大好きです。
そして、さっそく練習のスタート。
これは稽古場にある、まだまだ現役のラジカセと、カセットたち!
バリ舞踊のレッスンは未だにカセットだったりするのです。
今晩のお宿。
本当は、バリの最後の最後にゆっくりと過ごすためにとっておきたかったのですが、
お部屋が空いてなかったため、最初にのんびりする計画にしてみました。
そう。
私の人生のサンクチュアリ。
アジアのリゾートはここから始まったと言われているホテル。
これからタンジュンサリに2泊します。
いつも宿泊する、ビレッジバンガローの部屋。
茅葺の天井。
この窓の形も大好き。
そして、おっきなソファでゴロゴロするのも大好きだし、
バリの風と緑を感じながらここで朝コーヒーを飲むのも最高!
ロビーの先、
小道を行くと、
サヌールのビーチ沿いにレストランが。
裸足になって、砂浜の椅子に座っていただく食事も最高に癒されます。
これは朝ごはん。
オムレツの朝ごはんにしました。
タンジュンサリで焼き上げるクロワッサンも大好きだし、自家製のジャムも美味しい。
南国ムード満点のホテル内。
バリの強い日差しが生み出す光と影。
光のきらめき、美しさだけでなく、
強い光が作り出す影の濃厚な美しさに毎回バリではハッとします。
ここは、レストランの私のお気に入りスペース。
勝手にラジャ席と命名しております。
ソファで足を伸ばしながら、日陰で海とプールを眺めることができる、くつろぎ席なのです。
ここで、ゆっくり、ぼーっとしながら時間をかけていただく朝ごはんも最高です。
タンジュンサリに来たら絶対食べて欲しい一品。
ナシゴレン、タンジュンサリ。
この絶妙なご飯の炒め具合が、本当に美味しいのです!
そして、なんともいえない深みのある味!
あー。いますぐ食べたい!
ビレッッジバンガローへと続く小道。
毎日毎日、タンジュンサリの庭師さんたちが、一生懸命草木の手入れをしています。
朝、すれ違う庭師さんたちとおはようの挨拶をするのも癒しのひととき。
お部屋の外から中の様子をパチリ。
このお風呂に入るのも、タンジュンサリでの楽しみのひとつ。
シャンプーや石鹸などがジェンガラに入っているのも素敵。
ジェンガラは、かぴばらこーひーでもコーヒーカップに使ったり、お皿に使ったりしていて、手に触れたことのあるお客様も多いはず。
学生時代からジェンガラの食器が大好きで大好きで、
バリへ行くたびに少しつづ大切に大切に持って帰ってきては、増やしてきたのです。
かぴばらこーひーでは、このジェンガラの食器たちが大活躍しています。
このアンティークのタイルの床も大好きポイント。
赤のタイルの部屋と、青のタイルの部屋があります。
今回は青いタイルの部屋でした。
青いタイルに、赤いスカートと赤い爪。
先生とのバリ舞踊の時間。
練習で思いっきり汗をかいて、
頭の中は、今、踊っている。そのことだけでいっぱい。
それが、最高の私の活力であり、リフレッシュなんです。
冗談を言っておしゃべりするのも大好きな先生。
私の伊達眼鏡をかけて写真を撮ってみたり、
練習の合間の、先生とのコーヒータイム、おしゃべりタイムも大好きな時間。
明日の練習のあとは、お家でご飯を食べて行きなさい♡と、先生に言われてから楽しみにしていました!
先生の手作りランチ。
香辛料のほど良く効いたバリの家庭の味。
白いご飯が進む、バリ版おふくろの味です。
たくさんのおかずを作ってくれてありがとうございました。とってもおいしかったですーーーー!
ある日の、練習の後。
夕暮れ時にサヌールの海岸を散歩してみました。
バリで綺麗に塗ってもらったペディキュア♡
バリでは、練習の合間に毎日SPAへ。
天然素材をふんだんに使ったSPAメニューは、部屋のしつらえやインテリア含め、
カフェのヒントになることがたくさんあって勉強になります。
お散歩中に見つけたお家。
玄関の門構えが素敵。
こんな扉をどこかにつけたい!
ビーチ沿いのレストラン、カユマニスで夕暮れの一杯を♡
3月末に訪れた時は、雨季が終わりこれから乾季へと向かうタイミングだったので、
とにかく猛烈に暑かったのですが、、、
今回は乾季のバリ。夕方風が吹くと少し肌寒く感じました。
これは、今年の秋、勝山に来ていただく予定のチョップリン先生(一番左)の息子さんが出演した舞台を観に行った時の様子。
偶然にも、私がバリの芸能を学ぶきっかけになった、ガムランの第一人者皆川先生にも会うことができて、最後にみんなで記念撮影。
若くて純粋なエネルギーに満ちた、素晴らしい公演でした。
プナリ(ダンサー)ちゃんたちが、もう可愛くて可愛くて、(そしてものすごく上手!)
プナブ(ガムラン演奏隊)くんたちも、すごく生き生きと喜びのエネルギーに満ちていて、
チョップリンさんが振付や指導をした舞台だけあって、本当に素晴らしい完成度で、感動しちゃいました。
そのチョップリンさんが、10月勝山に来てくれます。
勝山で(もしかしたら岡山でも)、スタジオの発表会と合わせた公演をしますので、
また日にちなど詳細が決まったらご連絡いたします。
ここは、ダスクブルーというカフェ。
今回のバリ滞在で見つけた素敵なカフェで、私のお気に入りになりました。
この絶妙な壁の色とか、インテリアがとっても素敵なんです。
そしてここは、DAPUR SANURという、私のお気に入りワルン。
インドネシアのナシチャンプル屋さんです。
ショーケースにたくさん並んでいるお惣菜からお気に入りを選んで、こんな風にナシチャンプルを作ってもらいます。
どれも美味しそうだから、いつもついつい欲張ってしまうのです。。。
これはデンパサール、スプラットマン通りにある布屋さん。
急遽、バリ島の祭礼で踊る機会に恵まれ、今回は祭礼用の布を持っていなかったため、
大学生の時からよく来ていたお店に、久しぶりに来てみました。
20年前と変わらないこの安心感!
プリンティングマスのアルジョという舞踊劇の奥深さに魅せられて、
毎晩楽団にくっついて夜な夜な(アルジョの開始は23時ごろだったような・・・そして終わるのは深夜の1時とか・・・)いろいろなところへと観に行っていた頃に、よく正装用の布や、練習用の布を観に来ていたんです。
青春時代の思い出と思い切りかぶっていて、本当に久しぶりに店内に入ったのですが、
なんかバリ島の文化に触れて楽しかったこと、バリ舞踊を始めた頃のワクワクした気持ち、いろんなことを一気に思い出して、とても心を揺さぶられました。
ショーケースに入っているレースの生地は、女性の正装用の生地です。
繊細なレース生地、体のラインにピタッと沿うように、
何箇所も何箇所も細かく採寸して、自分だけのクバヤという正装が完成します。
初めて自分のクバヤができた時はとっても嬉しかったなぁ。
そして、このクバヤ、バリへ来るたびに流行がコロコロ変わっていて、
今まで私が来ていたやつは、今回完全に流行遅れでしたー笑。
かと思ったら、私が学生時代に初めて作ったようなデザインが、今の流行りで・・・。
正装する機会が本当に多いバリ、クバヤの生地屋さんの店頭のディスプレイを見るのも楽しみの一つです。
スプラットマン通りに面した店内。
カラフルなクバヤが飾られています。
バリ島在住の姉弟子でもある薫さん、2012年の芸術祭で一緒に摂る機会をいただいてから、ずっと親しくお付き合いして、パルティニ先生と一緒に勝山でワークショップと公演をしてくださったのが2015年。
バリへ行って、薫さんに会っていろんなおしゃべりをする時間が毎回楽しみなんです。
その薫さんも、今年の10月はチョップリンさんと一緒に勝山に来てくれます!
そして、今回薫さんに会いに行った時に、去年亡くなった偉大な芸術家、グスアジさんの儀式があるのだけど、一緒に花撒きの舞を奉納しませんか?とお声掛けいただいて、素晴らしい機会をいただきました。
私は直接舞踊を習ったことはないのですが、小谷野氏はバリ留学時代からお世話になっていて、私も2005年に一度小谷野氏に連れて行ってもらって、おうちへお邪魔したとこがあるんです。
その時、登場したグスアジさんのオーラがものすごくて、
濃厚な甘く上品で優雅なお花の香りが漂ってきそうな、とても色香のある佇まいに驚きました。
本当に短い時間でしたが、柔やかな物腰、たくさんの人に尊敬され、慕われ、愛されたグスアジさんの人柄に触れることのできた貴重な時間でした。
私はバリの祭礼で奉納するのは初めてで、ドキドキしながら、先ほどデンパサールで揃えたクバヤ一式を身にまとい、グスアジさんのお宅があるブランシンガ村へ。
正装した皆さんが集まっています。
夕方から薫さんとお化粧開始。
今回は、踊りのメイク道具は何も持っていなかったので、薫さんにお借りしました。
髪型を仕上げる薫さん。
今回の花撒きは、長い髪を垂らすスタイルではなく、つけ毛を大きくまとめるサングルを作りました。
そして、正装(+踊りの準備)した様子。
今回は、カイン(布)とスレンダン(胸に巻いているもの)は一緒に踊るイブが用意してくださるとのこと。
黄色いサボという巻き上げていく細い帯のようなものは使わずに、白いグバヤを着て踊るとのことで、デンパサールで買ったばかりの白いクバヤを。
頭につける飾りや、つけ毛など一式は、いつもお世話になっているバリの衣装屋さんのレダさんにお借りしました。
儀式で私が花撒きに使った美しい花びら。
バリの儀式の雰囲気が大好きなのですが、
久しぶりに儀式のバリの夜を過ごして、色とりどりの正装に身を包んだバリの美しい女性たちや、可愛い子供達、ガムランの音色、供物の花の香り、スンバヤン(お祈り)して聖水を浴びた時の清々しさ、時間と空気の密度がそこだけ違うような夜を感じることができました。
花撒きの舞は、気がついたらあっという間に出番になり、
あっという間に終わっていましたが、
バリの儀式で初めて奉納することができて、心身ともに浄化され満たされました。
でも舞台に上がる直前は、私の心臓の鼓動はものすごいことになっていましたが・・・!
そして、翌日。
パルティニ先生との最後の練習を終えて、私の今回のバリ滞在は終わり。
色々なものを心に持ち、素晴らしいく充実した気持ちいっぱいで帰国します。
・・・が、9月の台風の影響で帰るはずの関空がまだ使えなくて、
羽田空港行きに振り替えてもらい、羽田から岡山空港へ。
関空から帰ってくるはずだったので、車は勝山に置いてきてしまったのでどうしようと思ったのですが、岡山空港まで陽子さんが迎えに来てくれました。
本当にありがとう!!!!!
なんか、出迎えてくれる人がいるって、こんなに嬉しいものなんだ!って、ちょっと感激しちゃいました。
空港を出たら待っていてくれる人がいるって、心がほんわかした気持ちになりました。
まだちょっと旅が続いているような。。。
秋の香りが漂い始めた勝山について、店長主催の店長おかえりパーティーを開催♡
夜ご飯準備しながら、もう先にワイン飲んじゃう!
バリから今帰ってきたばかりの店長が作る、バリご飯。
左の赤いお鍋に入っているのは、バリのチキンスープ、ソトアヤム。
作ったのは2度目か3度目なのだけど、レシピもなんか適当だったのだけど、
これがびっくりするくらいに美味しくて。
バリ帰りの自分のオーラにびっくりしてしまった。。。
あれをもう一度作ろうと思っても、あんな風にはできないきがする。
バリから帰ってきたばかりの空気と心の中の熱気が作らせてくれた味。
バリから帰国後、落合の普門寺さんでのチャリティー公演と、津山のサンビオマルシェで踊る機会に恵まれました。
これは、歓迎の花撒きの舞、プスパメカールの頭飾り。
衣装を綺麗に着るのも踊りのうち。
久しぶりに踊るので、事前に頭飾りをつけてみて、ブンガマス(金のかんざしのような飾り)の本数や挿す位置の練習を。
そして、これは普門寺さんでのバリ舞踊のあと、自宅に帰ってきて撮った一枚。
あの、うすーい私の顔が、こんなに目が大きくなるバリメイク。
すごいですよね。。。
このバリ舞踊の私の顔に初めて会った方が、カフェに来てくださったことがあり、
こないだ踊っていた方はどちらにいるのですが?と聞かれたことがあります。
そのぐらい違うビフォアアフター。
バリ舞踊のメイクと、着付けだけ体験してみたい!というかた、
お問い合わせ頂ければ、スタジオの特別レッスンで開催できますので、
お問い合わせください!capikopi@gmail.com
これは普門寺さんでの満月コンサートの様子。
9月はバリに始まりバリで終わった一ヶ月でした。
10月、どんな秋が待っているんだろう。
10月のかぴばらアルバムへつづく・・・。