9月のかぴばらアルバム。
あー!もう12月に入ってしまったけど、大切な大切な9月の記憶を。
9月のかぴばら店長の日々は、ジョグジャカルタからスタート!
小池博史さん演出の舞台、マハーバラタpart3に出演の為、
ジョグジャカルタに2ヶ月滞在している夫を訪ねました。
毎日朝7時半から始まる、公演の稽古の見学をさせていただきました。
このリハーサル、すごかったです。
今年一番、心が震えた出来事だったかも。
誰の何が、どの動きが、という細かい理屈ではなく、
とにかくなんだか心にぐんぐんきて、
もっと!もっと観ていたいと思う時間でした。
出演者の皆さん全てが素晴らしくて、
プロフェッショナルなアーティストの皆さんが、
マハーバラタという壮大な物語を作り上げていく過程を目の当たりにして、
ただただ圧倒されて観ているしかなかったです。
言葉とか、あらすじとか、ストーリーとか、
そんなものを飛び越えて、ただ夢中で観ているだけの私がいました。
一瞬一瞬がとにかくカッコよくて、どれもどの瞬間も見逃したくないと、
そう思いながら観ているしかなかった。
とにかく、心を揺さぶられる感動でした。
ジョグジャに来れて、完成に向かう途中の時間に、少しでも立ち会えたこと。
忘れられないくらい感動しました。
季節か変わっても、その気持ちは変わることなく、
くっきりと残像が心に焼き付いて、感動の余韻をくれます。
できることなら、本番も観たかった。そう後悔してしまうくらい!
そして、演出家の小池さんはじめ、スタッフ、出演者の皆さんとご飯を食べたり、
ヤギスープを飲みに行ったり、ヤギの串焼きを食べに行ったり(ヤギばっかり!)、
そんな時間もキラキラしていて、今思い出しても眩しいくらい。
稽古の後は、美味しいコーヒー屋さん探し。
ここ数年、勝山に暮らし替えをしてから、
私たち夫婦には日常というものがほとんどなく、
一緒にいる時間は、公演やお祭りなどハレの日ばかり。
それか、旅!
それが夫婦の時間になっていましたが、
ジョグジャでは、稽古の後にぶらぶらと気ままに街を歩いたり、
コーヒー屋さんでぼんやりしたり、
久しぶりに、一緒の日常を過ごせた気がして、とても幸せでした。
コーヒー屋さん巡りの記事はこちら↓
http://capikopi.com/2016/09/08/ジョグジャお気に入りのコーヒー屋さん/
久しぶりに訪れた夫婦の日常のような時間と、
マハーバラタのリハーサルをもっと観たいという名残惜しい気持ちを感じつつ、
もう一つの目的地バリへ。
1年以上バリへ行っていないのは、久しぶりのことで、
空港について、空気を吸ったらやっぱり、バリ!
なんだか落ち着くなぁ。としみじみ思って、
バリで過ごす時間を思ってワクワクしました。
空港から、シンガパドゥにあるチョップリン先生の自宅へ直行。
数日後から、日本へと公演に旅立ってしまうので、
レッスンをしてもらえるのはこの日のみだったのです。
約1年ぶりのバリでのレッスン。
できないことがたくさんあることが、とっても悔しくって、とっても楽しい!
夢中になれる時間です。
でも、とにかくできない!
できない!
思ったように全然踊れない!
それが、どうしようもなく楽しい!
夢中で追いかけるような、この感じが本当に久しぶりで、
身体中で踊りを感じます。
それにしても、チョップリン先生の踊り、素晴らしい。。。
クラクラする。。。
そして、レッスンの後のおしゃべりも、
全てが学びで、全てが今の私にとって必要な言葉で、
その全てが、踊りを学ぶということなんだなぁと、
久しぶりのバリの空気の匂いと一緒に、たくさんたくさん吸い込みました。
そして、練習でいい汗をかいた後は、ゲストハウスにチェックイン。
初めて泊まる宿でしたが、こじんまりとしていて、
なんだかとても落ち着いていて、いいところ!
http://www.booking.com/hotel/id/ngetis-resort.ja.html
部屋の外にある椅子で、ぼーっとしたり、
コーヒーを飲んだりする時間がとても豊かでした。
ここでは、勝山のいつもの暮らしと同じ。
朝、ベットから起きて、
静かな気持ちでまずコーヒーを一杯淹れる。
そして、気ままにゆっくりと、コーヒーを味わいながら朝の時間を味わう。
そして、飲みたくなったらもう一杯。
ある日のバリごはん。
お気に入りのカフェ、サヌールにあるバトゥジンバル系列のナシチャンプル屋さん。
好きなおかずを指差しで注文して、ワンプレートにします。
お腹空いていたから、ついついたくさん頼んでしまった!
ある1日。
この日は、バリの儀式の日で、先生たちは儀式や寺院へのお参りで忙しいため、
カフェで事務仕事。
こんな開放感のあるカフェ、気持ちがいいですね。
新しくできたルマ・サヌールというところです。
時折吹き抜ける、午後の風が気持ちよくて、思いのほか仕事がはかどりました。
そして、チョップリン先生と入れ違いで日本から帰国した、私の師匠。
パルティニ先生とのレッスンが始まりました。
ラーマヤナという、舞踊劇に登場する黄金の鹿「キジャン」役のレッスンです。
先生のグループで、来年のバリ芸術祭に出ることになったら、
私には鹿の役を!と先生から指名をいただき、
(元気で勢いがよくてキャラクターと合っているからだと思います、笑)
次にいつバリへいけるか分からないので、フライングですが練習をすることに。
そんなに長時間の出番ではないのですが、
ずーっと飛んだり跳ねたりの役なので、なかなか辛い(笑)
普段のバリ舞踊とは、またちょっと違うキツさがあります。
練習の後、先生の手料理をいただいた日もありました。
ジャックフルーツのバリ風煮込みがとっても美味しかったな〜♡
パルティニ先生との時間は、練習中の些細なおしゃべりも含めて、
私の宝物のような時間です。
踊ること、
そして、
今、だけに集中できる、大切な時間。
最高のリフレッシュでもあります。
バリ滞在の後半は、かぴばらの陽子もバリへ来てくれました。
二人で、ウブドのジャワ料理屋さんへ。
カフェがオーガニックファームも併設していて、
そのお野菜を使った丁寧なナシチャンプル。
化学調味料不使用のお店で、どれもとても丁寧に作られていて、
本当に美味しい!私のお気に入りのお店です。
店名 Warung Pulau Kelapa
https://www.facebook.com/warungpulaukelapa/
そして、バリへ来たら必ず会いたい人!
私の恩師でもある、ガラスアーティストの鳥毛清喜さんの自宅へ。
ガラスの美しい柱が印象的なオープンリビング。
この清喜さんの自宅がとーっても居心地がよくて、
憧れが詰まったお家です。
そして、いつ聞いても清喜さんの波乱万丈すぎる冒険の人生のお話が、
楽しくって楽しくって。
この素敵なガラスが生まれる場所に立ち会えることが、とても幸せです。
どうしたらあんなに綺麗で、美しいものが生み出せるんだろう!って、
いつも尊敬の気持ちが溢れてきます。
清喜さんの工房にある商品棚。
私にとっては夢の詰まったおとぎの国です♡
清喜さんは、料理も上手で、
新鮮なバリのイカスミのパスタやら、心にもしみるようなおにぎりやら、
いつも美味しい手料理と、美味しいお酒をご馳走になり、
バリのお父さんのような存在です。
今回のバリ滞在では、2日間に渡って自宅にお邪魔して、
色々なお話を聞いて、とーっても元気をもらいました。
清喜さんは、私にとって、自分らしく生きるきっかけをくれた人なんです。
だからこそ、この場所で、こうしてバリの風に吹かれながら、
美しい清喜ブルーのガラスに囲まれていると、
初めてお会いしたあの日のことを思い出して、いつも初心に帰ることができます。
こちらは、私が踊りの練習で通う場所、
デンパサールにあるコーヒー屋さん。
店名 Mangsi coffee
https://www.facebook.com/mangsicoffee/
以前はハヤムウルックという通り沿いでしたが、こちらに移転してからは初めて訪れます。
このシグネチャードリンクがお気に入り。
粉末状に引いた、バリのキンタマーニ産のアラビカに、
シナモンや丁子なとのスパイスを混ぜたもの。
もう一つ、アイスロングブラックも注文。
浅めの焙煎で、さっぱりとした甘酸っぱいコーヒー。美味しいです。
バリ滞在の前半は、踊りの練習と、カフェで販売するものや、
カフェで使用する食材などの買い付けを。
そして、バリの最後の3日間は、、
どうしてもここで過ごすと決めていた場所。
いつもいつも心にある、バリの清らかで聖なる楽園のような場所。
こちらは、気持ちの良いバーカウンター。
創業50年を越す、とても落ち着いていてクラシカルなホテル。
ここ、タンジュンサリで過ごす数日間のバリも、
私にとっては、なくてはならないバリでの日常です。
ここに通い始めてからもはや10年以上。
いつも『おかえりなさい』と、迎えてくれるスタッフの皆さん。
泊まってみると、じわじわとタンジュンサリの良さが分かります。
そして、いつの間にかその居心地の良さに虜になってしまう。
そんな素晴らしいホテルであり、
いつでも心にある私のバリの楽園のような、帰る場所のようなところです。
とにかく、タンジュンサリでは、
自分の気の向くままに。
何にもしないを、過ごす。
バリの気持ちの良い風に吹かれて、
寝転んでビール。
お気に入りの席に座って読書。
眠たくなったらお昼寝。
書きたいことがたくさんあるので、
この素晴らしいタンジュンサリのことは、
またいつか別の記事でたっぷりと♡
出発の朝、別々の便で帰る陽子と記念撮影を!
先に出発した陽子を見送り、
私の帰国は深夜の便。。
日中は、今回の滞在で見つけた私の秘密基地(…と私が勝手に読んでるだけ)で、
ブログを書いたり、今回の滞在を思い出したり。
気ままにのんびりと、気持ちの良い時間を過ごして、
午後にはビーチへ出て貝殻探し。
可愛い貝殻は、かぴばらでコーヒースプーンを置くのに使っています。
そして、夕方パルティニ先生のもとへ。
バイクでバリの喧騒の中を走る時間とも、
夕暮れの美しいバリの時間とも、
夜のはじめにむあって立ち込めてくるバリの夜の匂いとも、
パルティニ先生と過ごす踊りの時間とも、しばらくお別れ。
一瞬一瞬を大切に、刻み込みます。
岡山空港に降り立った翌日は、夕方市へ!
バリの日常は心の中で大切に温めつつ、
かぴばらこーひーの日常へと戻っていきます。
夕方市で、毎月会える出店者の皆さん、そしてお客様と会えると、
あぁ。なんかホームだなと、いつもいつもホッとします。
夕方市の翌日、久しぶりの営業再開。
これは妹尾さんが撮ってくれた写真。
私たちの大切な大切なホーム。
かぴばらこーひーでの日常がまた静かに始まっていきます。
そっと、心を落ち着かせて、気持ちと一緒にお湯をさす。
そんなお店の日々。
定番のクラフティも、9月は陽子のお庭で採れたイチジクで作りました。
9月のある日、お客様から素敵な写真をいただきました。
その写真を大切に、妹尾さんが写真に撮ってくれて。
そんな笑顔のやり取りの一つ一つが、
私の心に染み込んで元気をくれます。
コーヒー屋をやってよかったなぁって、しみじみ感じる出来事です。
私にとって、旅やバリはもはや切り離せないもので、
非日常でありながら、それが日常でもある暮らし。
その延長線の終着点が、かぴばらこーひー。
自分の全てが出てしまうからこそ、時にしんどい時もあるけど、
こうして、たくさんの美しい出会いと、美しい出来事に囲まれた9月を過ごして、
この暮らしを始めて良かったなぁと、
もっと自分の人生をキラキラと輝かせたいなぁと、
すごく実感したかぴばら店長でありました。
後出しじゃんけんみたいにじわじわ書くけど、
また10月のかぴばらアルバムもお付き合いくださいね♡