バリでのかけがえのない時間。
非日常のようでありながら、もう一つの居場所でもあり、新しい日常のようにも感じる時間。
それは、私の中に踊りがあるからなのかもしれません。
そして、もうすぐ最後の練習へ行く時間。
バリの光に溢れた私の旅の時間もあと少し。
約一週間滞在した、サヌールのグリンスタジオアパートメントの玄関からの眺め。
こんな夏の雲を見たら、それだけでワクワクしてしまいます。
そしてこれは私のバリでの愛おしい日常の風景。
uberで車の入れる通りまで送ってもらったら、この小道を歩くのが大好きです。
バリの日常の暮らしを感じる豊かな一コマ。
この平和な穏やかさに包まれた通りの雰囲気が大好きです。
先生のお家へと続く小道。
そして、ここが私が25歳の時から15年間通っている、先生のお家の稽古場。
このタイルの上が私の練習の場所です。
これはある日の練習の後、通りのお家の前にあったお供え物。
バリのお供え物を見ると、いつもその美しさについ写真を撮ってしまいます。
そして、私がもう一つ大好きなもの。
バリの強い日差しのもとにできる影。
バリの木々の影。木が揺れるのと同時に影も揺れて、この鮮やかな影がなんとも言えず大好きです。
私は男踊りをほとんど踊れないので、今回は男踊りの基礎が詰まったマルガパティという踊りを教えてくださいと先生に相談しましたが、先生がウィラナタにしましょうというので、ウィラナタを習うことに。
マルガパティもきちんと踊れないので、ウィラナタは早いかなと思いましたが、イブ(先生)は大張り切りで笑顔満点!ウィラナタのレッスンが始まりました。
実は、ウィラナタはイブが一番得意とする踊りで、イブはウィラナタの踊り手としての誇りをすごく持っているのです。
そんな演目ですから、いつかはイブに習いたい!と心秘かに思ってはいましたが、まさか今回とは思わず、難しさに毎回毎回必死です。
そして、女踊りとは違うパワーに、ほんの数分で体が悲鳴をあげます。
だけど、不思議と心は踊ることで満たされて元気になっていくのです。
そして、心が通い合うイブとの時間。
踊りを教えてもらう時間。
それが、心から大好きです。
というか、イブのことが心から大好きです。
大好きなイブとこうして過ごす時間が、私のバリを作ってくれています。
そして、踊りの時間が始まります。
新しい景色が見えたかと思い、その気持ちのよい余韻に浸ろうと思うと、また次の壁が出てくる。
その壁の向こうの景色がやっと言えたかと思ったら、また新しい壁。
そんなシンプルで究極なことの繰り返し。
イブとこうして踊っていると、いつもいつもバリの魔法を感じます。
まだ6回しかレッスンをしていないのに、日本の数ヶ月分なのでは?という景色が見えるのです。
それこそ、イブのパワーであり、
バリで踊りをするというパワーなのだと思います。
本当にびっくりするほど、吸収の仕方が違うと感じます。
できているとか出来ていないとかではなく、入ってくるものの勢いが違うというか。
いつもその不思議な体験をします。
それがバリの空気の中で踊ることの醍醐味であり、イブと過ごす時間の素晴らしさでもあります。
こんな気持ちを味わえる出会いそのものが、私の宝物です。
何かを掴みかけたと思ったら、また違う何かが現れて、それをまた掴もうと追いかける。
その繰り返しです。
日常の全てを忘れて踊ること、ただそれたけを感じる瞬間の連続。
それがバリでのラティハン(練習)でした。
でも残念ながら、今回のバリでは最後のラティハン。
できかけたことも、できなかったことも、私と一緒に勝山へと持って帰ろうと思います。
そして、このキラキラと輝いた気持ちを、今一緒に岡山でバリ舞踊をしているみんなとも味わえたら!と思います。
今、とても幸せな気持ちです。
そして!練習のあとの、お腹ペコペコで食べるご飯も最高です!
ビールもね!