7月のかぴばらの始まり。
今年の7月は、
いつにも増して、
目眩がしそうなほど、面白い出来事が盛りだくさんで、
今日いちにち、のことだけを考えていくので精一杯の1ヶ月でした。
7月2日、朝7時のコーヒータイム。
最近は季節の果物を使ったジャムを入れたマフィンをお店で焼いています。
津山の小麦粉を使い、卵・乳製品など動物性の素材は使わずに焼くマフィン。
味見も兼ねて、コーヒーと一緒に。
定休日、朝9時半の自宅。
夏の爽やかな光がとても綺麗。
自宅に住めるようになるまでの改装ストーリーもいずれ記事にしたいのですが、
壮大な半年間でした。
そのおかげもあって、今はとても落ち着く我が家。
そんなに広くないので、2階を全てワンフロアにして、
事務仕事スペースとリビングと寝室がひとつにまとまったスペースになっています。
バリ島の家具に、地元の杉板を貼り、自分たちで塗った漆喰の壁。
そして朝には、東側からたっぷりの光が入り気持ちがいい。
とても気に入っています。
さあ!ここからどんどん忙しくなってきますよー!
普段の営業と、岡山・勝山でのバリ舞踊レッスンもやりつつ、
7月9日(土)は、岡山の蔭涼寺さんで朝崎郁恵さんとヨシダダイキチさん、ウロツテノヤ子のライブ!
朝崎さんの歌声は、東京で聴いたのが最後。
なんだか懐かしくて、シタールとガムランとともに、
夏の夜の静かな風に吹かれて、気持ち良く漂いました。
かぴばらこーひーは、ライブの前後にコーヒーと軽食で出店。
ライブの前から、準備で大忙しです。
えっと。次何やるんだったっけ?(笑)
私も陽子も、何かを必死に準備。(笑)
営業中のことは、忙しすぎて覚えていません!(汗)
そして、このライブの素敵な写真を撮ってくれただけでなく、
かぴばらスタッフとしても助けてくれた妹尾さん、どうもありがとうー!
夏野菜とひよこ豆のトマト煮込み丼を約40食分用意したのですが、
その仕込みで数日前から大忙しでした。
そして、その合間にライブ出店の作戦を練り、
小谷野氏と勝山ライブの台本の打ち合わせ、宣伝、
ヨシダダイキチさん、ウロツテノヤ子御一行様が寝泊まりする準備や、
打ち上げのご飯の段取りなど、
もうてんてこ舞い!
おかげさまで、朝崎さんのライブは大成功。
たくさんのお客様にお越しいただき、
一緒に素晴らしい歌声と演奏を分かち合えたこと、
忘れられない思い出です。
さぁ!ライブの翌日は御一行様がかぴばらに来ます!
昨日のライブ出店でなぜか身体中があちこち痛いけど、
そんな体に鞭を打って?衣装の準備やら、踊りの練習で朝からパワー全開!
ウロツテノヤ子の亘平ちゃんと浜ちゃんは、大学のガムラン研究会の後輩でもあり、
キラキラした青春時代や、忘れられないほど楽しかったバリ合宿を一緒に過ごした、
かわいい弟のような存在。
今でも、一緒にお酒を飲むと、大学4年生の夏に戻ったような気分になります。
そんな二人に加え、シタールのヨシダダイキチさんも出演した、勝山での公演。
ガムランも、シタールも、バリ舞踊も、影絵もあるという、
超贅沢な内容でした。
開場と同時に、たくさんのお客様が待っていてくださり、
楽屋からそれをとても嬉しくありがたく感じていました。
岡山の、アンソロジーでバリ舞踊をやっているメンバーのみんなも、
たくさん観に来てくれて、気持ちが入れば入るほど、緊張が高まります。
でも、ガムランの音がなったら、そういう気持ちは全て片隅において、
踊りの中に集中して入っていくだけ。
亘平ちゃんのクンダンの音。浜ちゃんのガンサの音。
安心感があって、懐かしい音。
本当に気持ち良く、踊っていました。
そして、ヨシダさんのファンタジーの世界にいるようなシタールの演奏。
第2部は、勝山でずっとやりたかった影絵を。
観客の皆さんが、グイグイ物語に引き込まれていくのが分かりました。
この人数でよくやるな…というような、素晴らしいパフォーマンスでした。
このお話、いつも小谷野氏の最後の語りのところでうるうるしてしまいます。
素敵な公演の写真を撮ってくださった、ひしおの種延さん、ありがとうございました。
公演の後は、片付けをして、そのままかぴばらで打ち上げ!
公演が大成功した気持ちの良い余韻で、みんなの笑顔がはじけていました。
集客のことも、公演のことも、
たくさんの不安があったけど、
蓋を開けてみたらそんな心配は全く不要でした。
私も、無事に終わった開放感で、
浴びるほどお酒を飲みましたよ(笑)
楽しい宴は、深夜2時半まで続きました。。。
そして、次のイベント。
夕方市出店の翌日は、かぴばらの営業後スタジオスペースにて、映画の上映会。
かぴばらの玄関に映写機をおいて、ガラス越しにスタジオ内のスクリーンに投影していました。
だんだん暮れゆく、7月の夏の夜。
かぴばらでは、上映前や途中休憩の時に、
コーヒーやビール、&BREADさんのパンを提供しました。
仕事もだいたい済んだ中盤からは、私もビールを開けて、気分は野外映画館。
スタジオの外から、ビールを飲みながら映画を楽しみました。
これは癖になる開放感。
初めてのことだったので、販売する品目や、コーヒーカウンターの配置、
色々と考えなきゃいけないことがあって、
イベントはどれも、当日よりも策を練る準備のほうが大変だったりするのですが、
自分のスタジオでこんな素敵なイベントを開催してくれて、
どこへ出かけなくとも、こんなに身近に素晴らしい文化に触れられることに感謝でした。
そして海の日の連休の営業が終わり、
かぴばら2周年というもう一つのおっきな波が来る前に、
どうしてもリフレッシュしたくて海へ。
布のシートに、クッション、リネンのバスタオル。
それを入れていた木のワインボックスを、テーブルに。
荷物を砂浜まで運ぶのは大変だけど、お気に入りに囲まれて過ごしたい♡
早く海に行きたくて急いでてできたので、頭にはぐるぐる巻いていますが、
水着になって泳ぎます。
暑くなったら、海に入って、
そのあとビーチでゴロゴロと日向ぼっこ。
私の大好きな夏の休日です。
気持ち良く日に焼けながら、
本を一冊読みました。
そして、25日の2周年イベントのひとり作戦会議。
皆生の海。
私にとってここは、気持ちが浄化されるところ。
この砂浜にこうして座って、海をぼーっと眺めているだけで、
自分の中の何かが整う気がするんです。
気の流れが良く、気持ちの良い場所です。
本当なら、毎週定休日に行きたいくらい。
そのくらい、夏はここのビーチのことを考えています。
木曜日から、いつものかぴばらこーひーの日常がスタート。
営業前と後は、2周年の夜のかぴばらこーひーで提供する、お酒の選定や発注、
メニューの選定と価格設定、
タイのハーブを探したり、
陽子のジャガイモの味見をして、当日のレシピを考えたり、
使う食器、お客様の席次はどうするかなど、
いつもと違う営業なので、当日の作業の流れを考えながら、機材や器具の配置を考えたり。
細々とした『考えること』がたくさん。
そんな中、土曜の夜に小谷野氏が勝山に帰ってきました。
空港まで迎えに行きます。
二人で乾杯して、ワインを一飲みしたかったから、
出かける前にテーブルはセットして。
お皿やグラスなどの食器は、学生の頃から大好きで、
バリに行くたびに、少しずつ少しずつ買いためてきました。
そして、インテリアも大好きで、カフェの家具を考える時や、
バリに買い付けをしに行った時、
それから自宅の改装で間取りや細かいコンセントなどの配置を考える時など、
もう、楽しくてしょうがなかったです。
だから、今でも新しい表情が見たくって、ちょこちょこお店の模様替えをします。
さ!のんびりと二人で過ごせるのは、今晩まで。
明日は、勝山の天神祭り。
そして、明後日はいよいよかぴばら2周年です。
7月24日。天神祭。
お祭りの日は日付で決まっていて、
この日は朝から天神様の飾り付けなど、町内のみんなで準備。
こうしてみんなでお祭りの準備をするのって、
バリのようで、私はとても好きです。
上町(かぴばらのある町内です)の皆さんと、おしゃべりできるのも楽しい。
天神祭の日、
2年前のこの日、オープン前日まで壁を塗ったりしていたことを思い出します。
あの日も暑くって、汗をかきかき、諦めそうになりそうな自分を励ましながら、
翌日に控えたオープンに向けての準備をしていました。
そして、合間に天神祭のお手伝いをして、
また壁を塗ったり、準備をしたりして。
あの日は切羽詰まりすぎていて笑えなかったけど、
今はもうそれが、わやくちゃ過ぎて笑い話です。
それでも、メニューを作る時間がなくって、
お店の座布団でちょっと仮眠したっけ。
価格が決まって、メニューが出来上がったのは開店の2時間前だったな。
今年の天神祭りも、上町全員で力を合わせて無事に終わりました。
毎年、天神祭の後は町内で打ち上げ。
外にテーブルを出してみんなで座って乾杯します。
打ち上げのオードブルが、嶋屋さんの料理なので、
毎回超楽しみにしているのです。
去年は岩がぎがあったよね?とか、会話が弾みます。
いい汗をかいて、勝山の夏の祭りを堪能し、
秒速で就寝…。
7月25日。
かぴばらこーひー、2周年の日です。
今でも、開店した日のことを懐かしく思い出します。
あれから2年も経ったなんて!
とにかく、小谷野氏と朝からいろんな材料を、切る!切る!切る!
バリ料理とタイ料理を出そうと、朝から大量の仕込み。
この2つの料理に共通して言えることは、
小玉ねぎやニンニクやショウガやレモングラス。
とにかく切りものが多い!全てみじん切り!
残念ながら、仕込みと営業に追われたため、
かぴばら2周年の日の写真は、一枚もありません(笑)
ご予約で満席となり、たくさんのお客様が来てくださり、
バタバタとしましたが、皆さんに笑顔をいただいて楽しいお酒が飲めました。
普段は料理を出すことがほどんどないかぴばらですが、
この日は、陽子のやさい畑 じゃがいものケイパー煮
タイ料理のラープ
バリ料理のアヤムバカール サンバルマタ
グリーンカレー
&BREADさんの食パンで食べるワカモーレ
などのメニューが登場しました。
これは、かぴばらのお客様から頂いた、お祝いのブーケ。
Ivoryさんのものです。とっても可愛らしい♡
宴の翌日、夫を空港まで送って放心状態。
大きなイベントが終わった寂しさがちょっぴりと、安堵の気持ちがたくさん。
ずっと、イレギュラーなイベントが多くて、
一つを無事に終えたらまた次のことを考えるという、そんな繰り返しで、
緊張状態が続いていました。
『やっと全部、無事に終わったんだ…』と、声に出して自分に言い聞かせました。
そうでもしないと、ぎゅっと入った力が抜けそうになかったので。
自分に言い聞かせるように、何度も。
そして、私の夏はここから始まるぞー!冒険するぞー!
もっともっと楽しむぞー!と。
単純です(笑)。
これは、2年前の工事中のかぴばらの写真。
完成まではまだまだの、きっと5月ごろの写真。
こうして、充実した営みができるのも、
勝山の皆さん、そしてかぴばらを応援してくれる皆さんと、
大切なかぴばらメンバーのみんなと、ずっと寄り添ってくれる家族のおかげです。
この通路の先に、
たくさんの笑顔が集まるように。
また新しく始まる1年も、
かぴばらでの1日1日を大事に、
暮らしの一つ一つを大切に、
そっと寄り添うようなコーヒーを淹れられたら、と思います。